無料セミナー クイズ問題解説

無料セミナーで出題したクイズの回答解説となります。解説を読むだけでも勉強になります。ぜひ最後までご覧ください。

第1問

コーヒーを飲むことによって以下のような身体に良い効果が得られます。

  • 糖尿病になるリスクが下がる
  • 肝臓癌になるリスクが下がる
  • 寿命が伸びる

コーヒーを全く飲まない人とコーヒーを1日3杯飲む人では糖尿病になるリスクが20%低下すると言われています。これはコーヒーに含まれるクロロゲン酸という成分が食後の血糖値の上昇を抑制する効果があるためです。

コーヒーにはクロロゲン酸をはじめとするたくさんの抗酸化物質が含まれており、動物実験などでは抗酸化物質が肝臓のがん化を防御する働きがあります。また、コーヒーは炎症を和らげる作用があり、肝炎の進行を防ぐことによって、肝癌を予防するのではないかとも考えられています。

国立研究開発法人 国立がん研究センター 社会と健康研究センターより

コーヒーを全く飲まない人と飲む人では飲む人の方が死亡するリスクが15%低下すると言われています。それはコーヒーに含まれるニコチン酸という成分と関連があると言われています。人間のエネルギーは、ミトコンドリア内の様々な代謝酵素が栄養素を分解することによって得られます。この代謝酵素はNADという補酵素と結合することによって酵素活性を発揮します。そしてコーヒーに含まれているニコチン酸は体内でNADに変化します。NADが不足すると身体の中でエネルギーを生み出せなくなり、それが筋肉量が減少するサルコペニアやロコモーティブシンドローム(以下ロコモ)、フレイルに繋がります。サルコペニア、ロコモ、フレイルはどれも寿命の低下につながります。これらを予防するという意味でコーヒーは寿命の延長につながると言うことです。

コーヒーを飲み過ぎると胃酸の分泌を促しますが1日4杯程度までであれば胃が荒れることはほとんどありません。一般的に処方される痛み止めの薬は胃を荒れさせる副作用があります。また自律神経のバランスが乱れて交感神経が過剰に働いてしまうと胃酸の分泌が過剰になります。ほとんどの場合が上記のようなコーヒー以外の要因で既に胃酸が過剰に分泌されており、薬や自律神経が原因であると気づけないとコーヒーが原因であると勘違いしてしまっています。しかし飲み過ぎは良くないので、1日3杯までを目安に飲むことをお勧めします。また、妊婦さんはコーヒーに含まれるポリフェノールの摂取が良くありません。妊婦の方はコーヒーを飲まないようにしましょう。

第2問

白湯ダイエットや白湯健康法が一時期ブ ームになりましたが実は加熱された水は 「死に水 」です。ダイエットだけではなく子育てでも赤ちゃんのときには 加熱殺菌をした 「湯冷まし水」(沸騰させた水を冷ましたもの )を飲ませた方がいいと言われていることがあります。 一般的には「加熱殺菌すれば 、より安全じゃないの ? 」と認識している思います。しかし、実際のところ日本の水道水は世界的に見ても厳しい基準で検査されており、加熱して殺菌する必要がありません。

WHO(世界保健機関)の飲料水ガイドラインにおいては、健康に影響がない残留塩素の濃度を「5mg/L以下」としています。日本の基準値ではその5分の1の濃度にまで抑えられていることから、残留塩素が健康に被害を与えることはほぼないと言われています。

良かれと思って加熱殺菌した白湯や湯冷し水を飲むことはかえって健康によくありません。加熱殺菌をすると 、水が沸騰し 、蒸気として酸素と炭酸ガスがどんどん出ていってしまいます 。いわば 「酸欠の状態の水 」になります 。酸欠の水を飲むと身体の中の酸素と結びついて 、体内の酸素をどんどん奪っていきます 。結果として身体が 「酸欠状態 」になってしまいます 。身体の中で酸欠状態が常態化すると老廃物が溜まりやすくなり、活性酸素が出現して身体には様々な症状が出る可能性があります。

酸欠状態だと以下の症状が表れる可能性があります。

  • 眠気
  • 集中力の低下
  • だるさ
  • 頭痛
  • めまい
  • むくみ
  • 冷え
  • 視力の低下  など

かと言って冷たい水や白湯を飲みたくなることもありますよね。そのため、日ごろは常温の水を摂取するように心がけ季節や食事に合わせて冷たい水や白湯を摂取するようにしましょう。

第3問

卵の食べ過ぎはコレステロールの増加に繋がり脳血管疾患や心疾患の原因となると思われている方が多いと思います。しかし、医学の進歩によりコレステロールの過剰摂取が懸念される栄養素ではないと判断され、2015年に「日本人の食事摂取基準」からコレステロールの摂取目標量が削除され,高齢者ではむしろ低栄養を避けるため、一般にコレステロールを多く含むとされている動物性タンパク質の摂取が推奨されるようになりました。

そもそもコレステロールは細胞膜を作り、ホルモンや胆汁酸の原料となる成分であり、身体にはなくてはならないものです。また、卵に含まれるコリンという成分は脳や細胞膜の修復に使われ、認知症の予防につながると言われています。その他にも卵に含まれる抗酸化物質であるルテインという成分が紫外線から目を保護するため目に良いとも言われています。

そして卵の最も素晴らしい点はタンパク質が豊富ということです。
タンパク質の栄養価を示す指標を「アミノ酸スコア」と呼びます。タンパク質を構成するアミノ酸は、必須アミノ酸非必須アミノ酸に区分されています。そして、体内で生成することのできない9種類の必須アミノ酸はそれぞれ必要量が提唱されています。食品に含まれている必須アミノ酸がどれくらい満たされているかでアミノ酸スコアは算出されます。100に近い数値であるほど理想的です。そしてなんと卵はアミノ酸スコア100である理想的な食べ物です。

代表的なアミノ酸スコア

どんなに身体に良い食べ物といっても食べ過ぎは良くありません。コレステロールは気にする必要はないため卵は一日3つを目安に積極的に食卓に取り入れていきましょう。

第4問

世間一般的には5本指ソックを履くことで足の指が全部きちんと使えてバランスが取れるようになると言われています。しかし、これは大きな間違えです。むしろ5本指ソックスを履くことによって足の本来の機能が損なわれ、バランス能力は低下します。足は内側縦アーチ(土踏まずの部分)、外側縦アーチ、そして前から見た時に見える横アーチという3つのアーチ構造があります。身体の部位としては小さい足ですが、このアーチ構造により私たちの全体重を支えています。歩いたり、飛び跳ねたり、走ったりすることができるは足のアーチ構造のおかげであり、逆にアーチ構造が崩れると身体に様々な問題が生じます。

下の写真は足裏の写真です。右足は土踏まずの部分にインクが付いているため扁平足(内側縦アーチの低下)です。左足は土踏まずの部分にインクが付いていないため内側縦アーチがきちんとある健康的な足です。また、扁平足である右足は左足と比較して指のつけ根の部分で足の横幅が広くなり、指と指の間隔が広くなっていることがわかります。これは横アーチの低下を表しています。この写真のように多くの場合は内側縦アーチが低下して扁平足になることと、指と指の間隔が広くなり横アーチが低下することは、合併して起こります。

5本指ソックスを履くことは指と指の間隔を広げることとなり、横アーチを低下させ、内側縦アーチの低下を招き、結果として扁平足になってしまいます。前述したように足はアーチ構造により体重を支えているため扁平足になりアーチ構造が破綻すると外反母趾や足底腱膜炎を生じたり、足裏に胼胝ができたりと様々な足の問題が生じます。また、身体をきちんと支えることができなくなり、5本指ソックスを履くとむしろバランスは悪くなってしまうということです。

しかし、水虫の治療をされている方は5本指ソックスが必要な場合があります。水虫の方以外は思い切って持っている5本指ソックスを全て処分して、今後は履かないように心がけましょう。

第5問

浮力は確かに身体を軽くしますが、実は人間の運動において必要なのは重力です。普段意識することはありませんが、人間は重力をうまいこと使って歩いたり、走ったりと効率良く動いています。また、浮力がある中での運動ときちんと重力がかかった中での運動では全く身体の使い方が異なります。つまり、水中の運動で鍛えた身体の使い方は地上では使い物にならないということです。当然私たち人間は地上で生活します。地上で必要な身体づくりは地上でしかできないと言うことです。

宇宙飛行士が地球に戻ってきたあと動けなくなり、出発時の健康的な身体の状態に戻すためには数ヶ月のリハビリが必要なことはご存知でしょうか?ここから何が言えるかというと、人間は環境に適応するように身体の状態を変化させているということです。無重力空間では動くことにほとんど筋力を必要としないため、宇宙にしばらく居ると地上で動くための筋力がなくなり、地球に戻ってきたら動けなくなり、リハビリが必要になるということです。

宇宙と地球という大きな環境の違いではなく、同じ地球上の地上と水中という環境の違いによっても身体に変化が生じます。地上で生活する人間にとって必要な骨の硬さや筋肉の働きは地上でしか鍛えることはできません。水中で身体を鍛えれば水中で上手に動けるようになりますが、地上での運動には大きく反映されません。また、セミナーの中でも体験していただいたように、人間は足の裏に柔らかい刺激が入るとお腹の力抜けてしまうという不思議な反応が身体に生じます。水中では地上と比べて浮力により常に足の裏には柔らかい刺激が入り続けます。結果として陸に上がった時にはお腹の力が抜け姿勢が崩れやすくなります。

水中での運動を全否定するわけではありません。例えば水泳は全身運動になり、心肺機能の向上に繋がるため、とても良い運動だと言えます。しかし、ウォーキングは水中ではなく、陸で行いましょう。

まとめ

今回の内容をまとめます。

  • コーヒーは糖尿病や肝臓癌になるリスクを低下させ、寿命を延長させる働きがあり、健康に良い飲み物であるため、1日3杯を目安に飲みましょう。※但し砂糖やガムシロップを入れていないブラックコーヒーやエスプレッソに限る。
  • 白湯をはじめとする一度煮沸した水は「酸欠状態の水」であり、それを飲むと身体の中の酸素を奪ってしまうため、積極的に飲むことは控えましょう。
  • コレステロールは今や気にする必要がない成分であり、卵はアミノ酸スコアが100と非常に優れた食べの物であるため、1日3個を目安に食卓に取り入れいていきましょう。
  • 5本指ソックスは足のアーチ構造を破綻させる恐れがある靴下です。履かないようにしましょう。
  • 水中で鍛えた運動能力は地上ではあまり活かされません。むしろお腹の力を抜ける原因にもなるため、水中でのウォーキングに偏らせることなく、地上での運動を無理のない範囲で行っていきましょう。

いかがだったでしょうか?
今までの常識が大きく変わったという方も少なくないと思います。
私自身も理学療法士として働く前はテレビの情報や世間で耳にする情報を信じていたため、スポーツをやる際は敢えて5本指ソックスを履き、大好きな卵は食べすぎないように控えていました。

仕事・育児・介護・勉強・趣味などで忙しい日常生活の中では、一般の方がきちんと調べて正しい情報を入手することは困難だと言えます。それに加えて現代のような情報社会では情報が溢れており、正しい情報を入手することがより困難と言えます。

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最後まで読んで頂きありがとうございました。

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