その症状「更年期」かも?!~症状軽減のために運動を取り入れよう!~

「最近、腰や手足が冷えやすい」、「寝つきが悪い、眠りが浅い」、「疲れやすい」、「イライラしやすい」などでお悩みの方はいらっしゃいますでしょうか。

その症状、もしかすると“更年期症状”かもしれません。

「え?もう更年期?」「更年期なんて恥ずかしい」と不安に思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

安心してください。人によって時期や期間、症状にばらつきがあります。初潮のタイミングが人によってばらつきがあるように更年期も人によって個人差があるのです。

また、更年期は中高年の女性であれば誰もが迎えることになる症状になります。ですが、症状の強弱には差があるようです。その差に関係しているのが『運動』と言われています。

適度な運動を定期的に行うことで症状が軽減でき、日常が楽しくなるのであれば一石二鳥ではないでしょうか。

今回のコラムでは、中高年女性の身体の特徴や更年期症状や更年期障害について解説し、更年期症状のチェックをしていきます。それを踏まえ、最後には更年期女性におすすめの運動プログラムを提案させて頂きますので、ぜひ最後までご覧ください。

中高年女性の身体の特徴 ~女性の老化~

人の身体機能は、時間的な経過とともに低下していきます。しわやシミが出来たり、代謝が悪くなったりしますね。各臓器の機能、それらを統合する機能が低下することで身体の恒常性が保てなくなっていく、いわゆる「老化」です。女性の老化は卵巣機能の低下によるところが大きいとされています。

卵巣は子宮の両側にある組織で、主に女性ホルモン(エストロゲンやプロゲステロン)の分泌に大きく関与しています。卵巣は加齢とともに萎縮し、30歳代に平均15gの重量であったものが50歳代には5gにまで減少するとされています。そんなに小さくなってしまうなんて驚きですね。

ホルモンとは、身体の特定の場所から必要な時に必要な量だけ分泌され、血流にのって目的の身体器官に届けられて作用する物質です。ホルモンにもたくさんの種類がありますが、女性ホルモンの一つであるエストロゲンは、乳房や子宮、血管、筋肉、脂肪組織、骨など身体中の様々な器官に働きかけて、それらの器官を守る役割を担っています。

女性は加齢に伴って卵巣の機能が低下し、女性ホルモンであるエストロゲンやプロゲステロンの分泌が急激に減少し、閉経を迎えます。

閉経を迎え、女性ホルモンがほとんど分泌されなくなってしまうと、これらの器官は守られなくなり、様々な症状が現れてしまうのです。

卵巣機能が停止して、さらに老化が進行すると、骨強度や筋力低下など、女性の身体は急激に変化し、骨粗鬆症や変形性関節症、サルコぺニアといった疾患になるリスクが増加してしまいます。このような急激な卵巣機能の低下によって多種多様な症状(いわゆる更年期症状)が出現するのです。

つまり、女性の老化の特徴として、閉経と女性ホルモン量の減少が大きく関係していることが分かります。

出典:井上ら,病気がみえる:vol.9 婦人科・乳腺外科.2018を参考に作成

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